世界初で、ベートーヴェンの全ピアノ作品をレコードにした。

世界初のレコード(音声記録)システムは、1857年、フランスのレオン・スコットが発明した「フォノトグラフ」である。世界で初めて実際に稼動した、再生可能なレコードは、エジソンが 1877年12月6日(のちの「音の日」)に発明した「フォノグラフ」である。これに対し 1887年には、エミール・ベルリナーが「グラモフォン」を発明した。最大の特徴は水平なターンテーブルに載せて再生する円盤式であることで、発端はエジソンの円筒式レコード特許の回避のためだったが、結果として、円筒式より収納しやすく、原盤を用いた複製も容易になった。中央の部分にレーベルを貼付できることも、円筒式にない特長だった。CDやDVDやBDにつながる円盤型メディアの歴史は、このとき始まったと言える。さらにベルリナーは、記録面に対し針が振動する向きを、従来の垂直から水平に変更した。これにより音溝の深さが一定になり、音質が向上した。

4/17 (Tue)

Today’s Topics

20世紀を代表するピアニスト、シュナーベルが生まれた日(1880年)。シュナーベルといえば、初めてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を録音したことでも知られる。ピアニストとしてはもちろんであるが、作曲家、教育者としての面も持ち合わせている。

Nr. 28 op. 101: recorded 14.IV.1934

写真の手前にあるレコードには演奏者のサインがあることが認められる。SP レコードには曲が短く余白があるところに録音者のサインがはいっているものがある。円盤型のレコードだからできる特徴だ。レコードが一般的に販売されたのはウォルフ歌曲全集からだが、その成功でベートーヴェンのピアノ曲をレコードにする企画が実現する。ピアニストとして白羽の矢が立ったのがシュナーベル教授だった。ベートーヴェンのピアノ曲に精通しているようだったからだが、ピアニストとしての彼はドビュッシーを得意とする即興のピアニストだった。彼は世界初のベートーヴェンのレコードを完成するまで、その彼流儀を封印した。ただただベートーヴェンが楽譜に遺した音符を音にすることに神経を注いだのだ。そして完成した8巻のレコードセットは大ヒットした。こうしてレコードは文化として認知され、現代に至る。ちなみに、数年後にシュナーベルは同じくベートーヴェンのソナタ全集を再録音している。こちらはまるで別物のロマンティックなベートーヴェンだ。CDセットで見かける機会が多いのは後者なので、注意されたし。

GRIEG  Klavierkonzert a-moll op. 16

Jean-Yves Thibaudet (Klavier)

Rotterdam Philharmonic Orchestra

Valerij Gergijev

(2000)

CHOPIN  Klavierkonzert Nr. 1 e-moll op. 11

Jean-Yves Thibaudet (Klavier)

Rotterdam Philharmonic Orchestra

Valerij Gergijev

(2000)

GPTをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう